セルフガソリンスタンドでの給油時、オートストップ機能で自動で停止した後にちょっと継ぎ足しする人が少なからずいると思います。
実はこのちょい足しの行為、「満タン自動停止後の追加給油」と言われ禁止事項になっています。
禁止の一番の理由は吹きこぼれの原因になるためです。
ガソリンが吹きこぼれてしまうと車のボディの塗装がだめになるのはもちろんの事、引火の危険性があるために「満タン自動停止後の追加給油禁止」と「少量給油の禁止」がルール化されているのです。
実際にセルフスタンドの火災発生割合は高い
平成29年度の消防庁危険物保安室の「給油取扱所1万施設あたりの給油中における火災事故発生割合」によるとフルサービス式のガソリンスタンドでは給油取扱所1万施設あたり2.2件の火災事故が発生しており、セルフ式のガソリンスタンドでは給油取扱所1万施設あたり4.1件の火災事故が発生しており、セルフ式ガソリンスタンドはフルサービス式と比較すると約2倍となっています。
そのため平成19年に危険物の規制に関する規則を改正し、
給油ノズルは、静電気を有効に除去することができる構造とすることに加え、給油中に吹きこぼれたガソリンが顧客に飛散しない措置を講ずること等
が規定され、これに応える形で、各ガソリンスタンドの給油機には、「給油方法」の表示のなかに、「自動停止したら追加給油をしないでください。油があふれる恐れがあります」と明記されています。
ガソリンタンクはもともと空気の層ができるような構造
実際、セルフ式スタントで給油をした際、オートストップで給油が止まった後もまだ十分入る余地がある気がしますよね?
ガソリンは温度が10℃上がると容積が1.2倍に膨張します。
そのためガソリンタンクは熱によるガソリンの膨張を考え、タンクの上部約10%は空気の層になるよう設計されています。
オートストップ後にさらに給油口から燃料の液面が見える状態まで超満タンにすると、走行中に吹きこぼれる可能性や、燃料蒸気の排出口から溢れ出る場合もあり、非常に危険
まとめ
今回はセルフ式ガソリンスタンドでちょこちょこ見かけるオートストップ後の「ちょい足し」給油について記載しました。
オートストップ機能=満タン
と認識して、ちょい足し給油はやめるようにしましょう。